遺品整理や特殊清掃の見積りの内容は、時間はどのくらい?
こんにちは。
今回は「遺品整理」「生前整理」「空き家整理」そして「特殊清掃」における見積りの流れやポイント、そして所要時間について、現場の実情をもとにご紹介します。
遺品整理などの専門業者が行う見積りは、単に「家の中を見て金額を出す」だけではありません。現場の状況確認から、処分品の内容、再利用可能な家財の査定、そして清掃や養生の計画まで、さまざまな要素を踏まえてお見積りを行っています。
まずは現地周辺の確認からスタート
見積りは、現地の道路状況の確認から始まります。
たとえば、弊社ではグーグルマップやストリートビューを使って事前に確認し、当日は15~30分前には現地周辺に到着し、コインパーキングの位置や道幅をチェックします。
広島市南区や呉市、尾道市などの一部エリアでは、軽トラックですら進入できない地域もあり、搬出方法の検討が必要な場合も。
共同住宅では“養生”が命!
マンションなどの共同住宅では、エレベーターのドアの幅や共用部の保護(養生)範囲を計測します。弊社で使用する養生シートは1巻き50m、状況に応じて目測またはレーザーポインターでの計測も行います。
特に築30年以上の建物では、養生テープを貼るだけで塗装が剥がれるケースもあり、塗装状態の確認や貼り方にも細心の注意が必要です。
家財の量と質を確認
見積りでは、部屋ごとに処分対象となる家財の量と買取可能な質を確認していきます。
確認ポイント:
・家電はリサイクル券が必要なものか?
・製造から5年以内で買取り対象となるか?
・処分が困難または法的制限のある物(例:医療廃棄物、剥製、人骨入りの骨壺など)
・処分費用が高額になる物(金庫、ピアノなど)
金庫は耐火仕様だとアスベストが含まれているため特殊な分解処理が必要となり高額に。ピアノは状態や搬入経路、クレーン作業の有無で費用が変動します。
室内の汚損状況も要チェック
見積り時には、床材の状態や水回りの汚れもチェックします。
目的が「売却」や「賃貸解約」であれば、原状回復を行うレストレーションサービスも提供しています。
例えば、便器の尿石除去は基本サービス、カビの完全除去はオプション対応となります。
買取品の査定にも対応
事前に把握されている貴金属や家電などについては、その場で査定も行います。
例えば金やプラチナは純度によって価格が異なり、細かく刻印を確認し、必要に応じてデジタル秤で計測します。量が多い場合には30分~1時間程度かかることもあります。
美術品・古美術は専門業者と連携
弊社では、美術品や古美術の鑑定が必要な場合、信頼できる専門業者(山口県美商)をご紹介しております。
以前、他社が32点を2万5千円と査定したものが、専門業者によって3点で30万円以上の査定となったケースも。
貴重な品を正しく評価してもらうためにも、専門家の目は欠かせません。
見積り時間の目安は?
他社では5~10分程度で見積りを済ませる業者もあるようですが、弊社では丁寧な確認を大切にしています。
弊社の見積り時間の目安
項目 | 時間 |
搬出経路の確認 |
約5分 |
教養部の養生確認 | 約5分 |
家財の量・質の確認(1部屋ごと) | 5~10分 |
室内汚損状況の確認 | 3~5分 |
査定(家電・貴金属など) |
1品:約3分 貴金属多数:1時間 |
クライアントヒアリング・工程説明 | 10分~30分 |
平均的な所要時間は30分~1時間程度をいただいておりますが、内容や物量により変動があります。
まとめ:本当に安心できる見積りとは?
遺品整理や特殊清掃は、ご遺族の気持ちに寄り添う仕事です。
だからこそ、見積りの段階から丁寧さと誠実さを大切にしています。
「思い出の品を探してほしい」「供養したい物がある」「なるべく早く終わらせたい」
・・・そういった想いやご希望に、しっかりと耳を傾け、最善の提案を行えるよう努めてまいります。
もし遺品整理や特殊清掃、空き家整理でお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。