空き家整理で要注意!床の腐食リスクとプロが行う対策
空き家整理や遺品整理を進める際、建物内部で最も予期せぬトラブルが起きやすいのが床の腐食(床抜け)です。外見からは判断できない床下の劣化は、家財の搬出作業中に発生し、作業の中断や追加費用につながる可能性があります。
この記事では、空き家の床が腐食する原因と、専門業者が行うリスクの事前確認、万が一の際の補償について解説します。
1.なぜ空き家の床は腐食しやすいのか?
床の腐食は、主に以下の原因で発生し、床下の建材が徐々に劣化することで起こります。
・湿気と通気不良: 床下の通気口が塞がれていたり、湿気が溜まりやすかったりすると、木材が湿気を含み、腐食が進みます。
・雨漏り・水漏れ: 屋根や壁からの雨水の侵入、または配管からの水漏れが長期間放置されると、床の広範囲に腐食をもたらします。
・シロアリ被害: シロアリによる食害も、床材の強度を著しく低下させる大きな原因の一つです。
家財が大量にある状態では、床の腐食を正確に把握することは困難です。一見穴が空いていなくても、家財の重さや作業中の振動で突然床が抜けるリスクがあります。
2.プロが行う床の腐食リスクの事前確認
専門業者による見積もりでは、床の腐食リスクを事前に予測し、安全対策を講じます。
①目視による確認
家財がある程度整理されている場合は、床板の歪みや沈み込み、歩いた時のフワフワとした感触を目視や感触で確認し、腐食の可能性を予測します。
②特殊機材による状態の把握
さらに正確な判断を行うために、赤外線を利用した特殊な機材を活用することがあります。
腐食は湿気から発生するため、腐食している部位の表面温度は周囲の建材よりも低くなります。この温度差を可視化する機材を使うことで、目に見えない床下の湿気や水分の浸入箇所を特定し、腐食が広がる範囲を予測する判断材料としています。
この手法は、カビの発生源特定や、特殊清掃が必要な現場での汚染範囲の特定にも役立ちます。
3. 床の損傷・事故への対応と補償について
床の腐食が確認された場合、作業スタッフの安全確保と事故予防のため、腐食している部分にコンパネ(厚い板)などを用いて養生を行い、慎重に作業を進めます。
経年劣化による床抜けの場合
経年劣化や腐食が原因で床が抜けてしまった場合、それは建物の元々の不具合であり、必ずしも業者の責任ではありません。しかし、作業開始前には、腐食している可能性のある部位についてお客様に説明し、ご理解いただいた上で契約を締結します。
作業中の損傷に対する補償
賃貸物件の退去や不動産の売却を目的とした整理では、床材や壁、クロスなどに傷をつけないよう、入念な養生と細心の注意を払って搬出を行います。
万が一、作業中に業者の過失によってフローリングなどの床や壁を損傷させてしまった場合は、修復工事を責任を持って行うことを契約書などで明記してから作業を開始します。