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コラム

遺品整理における「合同供養」とは?知っておくべき注意点

遺品整理の際、仏壇や故人の思い出の品をどのように供養すべきか悩む方は少なくありません。最近では「合同供養」という言葉を耳にする機会も増えましたが、その内容や方法には様々なケースが存在します。

この記事では、合同供養の正しい理解と、サービスを利用する際に知っておくべき注意点についてご紹介します。

 

「合同供養」の本来の意味とは

「合同供養」という言葉には、いくつかの異なる意味合いが含まれています。

 ・伝統的な形式: 古くは、寺院の「本山納骨」のように、故人の遺骨の一部を一箇所に集めて供養する慣習がありました。

 ・災害・戦争の慰霊: 自然災害や戦争の犠牲者を追悼するため、宗派を問わず合同で慰霊を行うケースがあります。

 ・「無縁仏」の供養: 身元不明者や身寄りのない方の遺骨を、行政や寺院が合同で供養する「無縁仏」の供養もその一つです。

近年、少子高齢化や核家族化が進み、菩提寺や親戚との関係が薄れる中で、永代供養や合同供養を選択する方が増えています。しかし、その解釈が広まる中で、本来の目的から逸脱したサービスも出てきています。

 

遺品整理・回収業者が行う合同供養の注意点

遺品整理業者や不用品回収業者などが提供する「合同供養」には、以下の点に注意が必要です。

 ・供養の場所: 本来、供養は霊園や寺院で行われるべき厳粛な儀式です。事務所や倉庫で「供養しました」と説明される場合、その実態が不明瞭なことがあります。

 ・料金の妥当性: 仏壇の「処分費」と称して高額な料金が請求されるケースがあります。

  供養と処分を合わせて依頼する際は、料金の内訳をしっかりと確認しましょう。

 ・宗派の考慮: 宗派や信仰が異なる品々をまとめて供養することに違和感を覚える方もいます。仏壇や神棚は、故人やご先祖様にとって大切なものです。

 

仏壇・神具の正しい取り扱い方法

ご供養は、故人への想いを込めて丁寧に行うことが大切です。

 ・仏壇・仏具: 菩提寺がある場合は、まずお寺に相談し、お魂抜き(閉眼供養)を依頼するのが一般的です。

 ・神棚・神札: 神棚や神札は、お祓いやお清めを行い、神社にお返しするのが正しい方法です。お守りなども、頂いた神社やお寺にお返ししましょう。

 ・供養の証明: 信頼できる業者であれば、供養の様子を写真などで報告してくれるはずです。依頼する前に、どのような報告があるか確認しておくと安心です。

 

まとめ:大切な供養だからこそ、正しい選択を

合同供養は、現代社会のニーズに応える一つの選択肢です。しかし、中には供養を口実に利益を追求する業者も存在します。大切な故人のご供養で後悔しないためにも、以下の点を意識して業者を選びましょう。

 ・料金の透明性: 見積もりの内訳が明確で、追加料金が発生しないか確認する。

 ・専門性の有無: 供養に関する正しい知識を持ち、丁寧な説明をしてくれるか。

 ・責任と実績: 供養をどのように行うか、その場所や手順を明確に示してくれるか。

安価な費用や手軽さだけで判断せず、故人への真心を込めた供養ができるよう、正しい知識を身につけて業者選びを行うことが大切です。

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