遺品整理後に役立つ清掃のコツ|キッチン・床・浴槽・トイレ編
弊社では遺品整理や生前整理において、清掃をオプションではなく通常の作業として行っています。
これまでに「使っている洗剤を分けてほしい」とご依頼いただくこともありましたが、専門的な知識が必要な場面も多いため、今回は日常清掃にも応用できる方法をご紹介します。
キッチン清掃のポイント
キッチンは調理の際の油分や水分が換気扇やタイルに付着しやすく、落とすのに苦労される方も多い場所です。
効果的な清掃方法
1.ハンドスプレーを用意し、アルカリ性洗剤をお湯で希釈(1:2)します。
2.スプレー後にキッチンペーパーで拭き取ります。
3.細かい部分は歯ブラシを使用し、縦横に擦ると汚れが分解されやすくなります。
4.最後にキッチンペーパーでしっかり拭き取りましょう。
⚠️ 注意点:塩素系洗剤と併用すると危険です。必ず単独で使用してください。
床掃除の注意点
床材によって使用する洗剤を変えることが大切です。
・フローリング:中性洗剤がおすすめ。アルカリ性洗剤は劣化の原因になることがあります。
・クッションフロア:キッチン同様にアルカリ性洗剤を薄めて使用可能。
ポイントは「スプレー後すぐ拭かず、10秒程度置いてからブラシで擦る」こと。洗剤の浸透を待つことで効率的に汚れを落とせます。
また、食器棚の裏や床の隙間に汚れが溜まると害虫が発生しやすくなるため、定期的な清掃を心がけましょう。
浴槽のカビ対策
浴室で見られる「赤カビ」「黒カビ」「ピンクカビ」は放置すると落としにくくなります。
・初期段階:アルカリ性洗剤で簡単に落とせます。
・進行した場合:FRP素材やコーキングに入り込んだ黒カビは、業者対応が必要になるケースもあります。
早期発見が大切です。市販のブラックライトを使うとカビの確認が容易になります。
トイレ清掃のコツ
長年使用しているトイレは尿石や臭気が床材やコーキングに染み込むことがあります。
・日常清掃:便座下やコーキング部分を重点的にブラシで洗浄し、トイレットペーパーで拭き取りましょう。
・予防法:男性も座って利用すると、飛び散りが減り清掃が楽になります。
放置すると床材の交換が必要になる場合もあるため、早めの対処が重要です。
まとめ
遺品整理や生前整理の現場で培った清掃ノウハウは、日常生活にも役立ちます。
・キッチンは油汚れに温度と希釈洗剤を活用
・床は素材に応じて洗剤を使い分け
・浴槽は初期カビ対策を徹底
・トイレは便座下とコーキングを重点的に
日々の清掃に取り入れていただければ、住環境を清潔に保ち、トラブルを未然に防ぐことにつながります。