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コラム

遺品整理の買取で損しないために!価値ある品の見極め方と悪質業者の手口

遺品整理の買取トラブルを防ぐ!価値ある品を見極めるポイントと注意点

遺品整理や特殊清掃のご依頼をいただく際、「この品物は買い取ってもらえますか?」というご相談を多くいただきます。故人の大切な品に思わぬ価値が潜んでいることもありますが、残念ながら、その情報を悪用しようとする訪問買取業者が存在するのも事実です。

この記事では、不適切な買取業者の手口と、遺品整理時に買取が期待できる品物、そして買取が難しい品物の基準について詳しく解説します。

 

1. 訪問・電話勧誘による買取トラブルに注意

突然の電話や訪問による買取勧誘は、特に注意が必要です。「着物」「貴金属」「古銭」など、特定の品物を名指しで買い取ると言って訪問し、高価な品物を不当に安い価格で買い取る手口が報告されています。

よくある悪質な手口の例

 ・品物を過小評価する: 価値のある貴金属やブランド品に対し、「偽物だ」「海外の粗悪品だ」などと偽り、相場よりも遥かに安い金額を提示する。

 ・強引な買取: 査定目的で訪問したにも関わらず、依頼者の不安や知識不足につけ込み、強引に他の高価な品物まで買い取ろうとする。

大切な品物を不当な価格で手放さないためにも、訪問買取は慎重に検討し、複数の信頼できる業者に見積もりを取ることが大切です。

 

2. 買取が難しい品物の基準と理由

すべての遺品に商品価値があるわけではありません。買取には市場の需要や再販コストが関わってきます。以下は、一般的に買取が難しいとされる品物の例です。

品物 買取が難しい主な理由
電化製品 製造から5年以上経過したものは商品価値が低い。臭いや汚れがあるとさらに買取不可になる。
ノーブランド家具 和箪笥や大型食器棚など、現代の住宅事情に合わず再販が困難なものが多い。
ソファー 傷やカビ、ひどい汚れがあると再販ができない。(ブランド品は清掃・修復で可能性あり)
着物 サイズが小さかったり、シミがあったりすると需要が低い。作家物や状態の良い品以外は低価格になりがち。
大型楽器 ピアノなど、搬出に専門の重機や高いコストがかかる。
耐火金庫 搬出コストが高い上に、内部にアスベストが含まれる可能性があるため。
特定の酒類・食品 日本酒やワインは買取不可が多い。ウイスキーや希少価値の高い銘柄は対象になることがある。
医療品・器具 法律により売却が規制されているため。

 

3. 価値を見極めるために専門知識が必要な品

古美術品、骨董品、一部の高級オーディオ機器、希少な楽器などは、専門的な鑑定知識がなければ適正な価値を判断できません。

リサイクル業者や一般的な遺品整理業者では正確な査定が難しいため、これらの品がある場合は、信頼できる美術商や専門鑑定士に依頼することが重要です。適切な専門家に見てもらうことで、依頼者が想定していなかった高額な価値がつくこともあります。

 

4. 特殊清掃現場における買取の現実

特殊清掃が必要な現場では、通常であれば買い取れる品物でも、買取が困難になるケースが増えます。

  • 臭気・カビの浸透: 臭いやカビは、布製品や木材、表面が凹凸のある素材に深く染み込みます。この臭気やカビを除去するコストが再販価格を上回るため、商品価値が失われます。

  • 汚染のリスク: 体液などの汚染物質が付着している可能性がある品物は、衛生上の問題から買取対象外となります。

そのため、遺品整理を始める際は、清掃や除菌作業に入る前に、価値のある品物がないか慎重に確認することが大切です。

 

まとめ

遺品整理の買取では、「なんでも買い取ります」という甘い言葉には、市場価値を無視した不当な行為が潜んでいる可能性があります。

大切な品物を適正な価格で次に繋げるためにも、正しい知識を持ち、書面での見積もり明確な根拠を提示してくれる信頼できる業者を選ぶことが重要です。

もしお手元に「売れるかもしれない」と思う品物があれば、まずは安心して相談できる遺品整理の専門家にご相談ください。

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