見えない敵「カビ」とどう向き合うか ゴールドモア施工(カビ除去施工)
~住宅環境と健康を守るために知っておくべきこと~
長年住み慣れた住宅や、北側に山や建物がある家、または海や川に囲まれた地域では、湿度が高まりやすい傾向があります。これにより、気づかないうちにカビが発生・繁殖しやすい室内環境が生まれてしまうことがあります。
さらに、床下浸水などの災害や、**生活環境の乱れ(例:物が溜まった状態の室内)**などもカビの発生要因となり、住まいの衛生状態や資産価値に影響を与える可能性があります。
カビが引き起こす主な問題とは?
カビは発生初期では目立たないことが多く、「気づいたときには広範囲に拡大していた」というケースが少なくありません。
放置すると、以下のようなリスクが懸念されます
・室内の空気環境の悪化による、アレルギーや咳などの症状の誘因
・一部のカビにより引き起こされるとされる皮膚や呼吸器への負担
・住宅の評価額の低下(売却時にマイナス査定となるケースも)
とくに築年数の浅い物件においては、カビの有無が査定額に影響する可能性があるため、日頃からの管理と早期対処が重要です。
一般的なカビ除去剤とその限界
日本国内で広く使われているカビ除去剤の多くは、塩素系薬剤です。
これらは市販でも入手しやすい一方で、次のような点が指摘されています。
・常温で保管した場合、成分濃度が時間とともに低下するとされており、1か月で数%の効果減少が起こることがある
・使用時の臭気や素材への影響など、取扱いに注意が必要
また、市販の消臭剤や業者独自の洗浄剤も増えていますが、
・即効性はあるが持続性に課題
・成分や効果が公開されていない商品もある
など、施工現場においては「決定的な解決策」と言い切れるものが少ないのが現状です。
欧米の対策意識と「ゴールドモア」施工技術
欧米諸国では、カビを健康リスクの一因と捉え、法的な規制や高精度の除去技術の開発が進んでいます。
その中で注目されているのが、アメリカで1998年に確立された「ゴールドモア」システムです。
この技術は、オーストラリアを起源とするカビ対策の専門ノウハウを基に開発され、以下の特徴があります
・専用の薬剤と機器を使い、カビの根本的な除去を目指す
・繰り返し発生しやすい環境においても、再発リスクの低減に寄与
※日本国内の製品との性能比較には個人差がありますが、高い評価を得ている施工手法の一つとして知られています。
「ゴールドモア」施工における注意点と当社の体制
この施工技術は効果が高い一方で、専門的な知識と訓練が求められるため、適切な資格と安全管理が不可欠です。
当社では、米国本部が発行する「ゴールドモア・テクニシャン認定資格」を取得したスタッフのみが対応いたします。
認定講習は千葉・神奈川などで実施されており、厳格な基準をクリアした者のみが作業に従事しています。
下記をご覧ください、施工後は驚くほどの効果が得られます。
カビ対策において見落とされがちなのが、空気中に漂うカビ胞子の存在です。
これらの胞子が室内に残ったままだと、再発のリスクが高まる可能性があります。
当社では、人や室内環境に配慮した専用の薬剤を使用し、目に見える部分だけでなく、空間中に浮遊する胞子への対応もあわせて行っています。
日常生活でできるカビの予防と対策
日々の暮らしの中で実践できる、カビの発生予防には以下のような方法があります。
・エアコンや除湿機などで室内の湿度を一定に保つ
・浴室や洗面所の水滴・汚れをこまめに拭き取る
・浴槽などの表面に傷や変色を見つけたら、早めの清掃や補修を行う
また、浴室などでよく見かける「ピンク色の汚れ」は、「ロドトルラ菌」と呼ばれる酵母の一種で、石鹸カスや皮脂を栄養源に繁殖します。
この菌が繁殖した状態に黒カビが重なると、汚れの除去に時間がかかる場合もあるため、早期対応が重要です。
カビと特殊清掃現場の関係性
孤独死やゴミ屋敷といった特殊清掃の現場では、臭気の原因の一部にカビの繁殖が関係していたというケースも報告されています。
室内の高湿度や換気不良の状態が長期間続くと、カビの増殖と臭気の蓄積が重なり、「独特のにおい」として感じられることがあります。
このような現場では、カビ対策が臭気軽減の一環として重要になる場合があります。
最後に:カビ対策は暮らしと資産を守る第一歩
カビは発生初期には見逃されやすい存在ですが、住環境や健康、住宅の資産価値に影響を及ぼす可能性のある要因のひとつです。
・定期的な換気と清掃
・湿度の管理
・早期の発見と対応
これらを意識することで、カビの発生を抑え、健康的で快適な暮らしを維持する助けとなります。
また、不動産の維持管理という観点でも、カビ対策は将来的な価値を守るうえで重要なポイントとなります。