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コラム

特殊清掃の現場から見える“ニセ消臭”の実態

特殊清掃を依頼する前に!不完全な消臭と業者選びの落とし穴

近年、特殊清掃の需要が高まるにつれ、多くの業者が市場に参入しています。しかし、中には十分な知識や技術を持たず、不完全な施工でトラブルを招くケースも少なくありません。

この記事では、特殊清掃の現場で起こりがちな問題点と、依頼者が信頼できる業者を見極めるための重要なポイントをご紹介します。

 

資格だけでは不十分?特殊清掃の難しさ

特殊清掃や消臭に関する民間資格は多く存在しますが、資格を持っているだけでは十分な施工ができるとは限りません。なぜなら、特殊清掃の現場は一つとして同じ状況がないからです。

 ・故人の体重や発見までの日数

 ・季節や部屋の湿度

 ・腐敗が起きた場所

これらの条件によって、臭いの原因や拡散の度合いは大きく変わります。そのため、マニュアル通りの作業だけでは根本的な解決には至りません。本当に必要なのは、現場の状況に応じて最適な施工方法を判断する応用力経験なのです。

 

兼業業者の「なんちゃって特殊清掃」に注意

最近では、リサイクル業者や不用品回収業者などが、特殊清掃を兼業で行うケースが増えています。しかし、自社で専門的な技術を持たず、外部に作業を委託していることも珍しくありません。

その結果、以下のような問題が発生することがあります。

 ・臭いが全く取れない

 ・想定外の追加費用が発生する

 ・責任の所在が不明確になる

不適切な施工が行われた場合、表面上の清掃だけで終わってしまい、臭いの原因が残ったまま放置されることもあります。

 

施工例:不完全な消臭が引き起こす問題

過去の不適切な施工事例では、表面の清掃しか行われず、床下の根太やコンクリートにまで染み込んだ体液が放置されていることがありました。この場合、見た目はきれいになっても臭いは全く除去されていません。

また、消臭の知識がない業者が、遺品を運搬する際に臭気を拡散させてしまう危険性もあります。特殊清掃を目的とした家財の搬出には、拡散を防ぐための特別な配慮が必要です。

 

不完全な消臭を防ぐための6つのチェックポイント

信頼できる業者を選ぶために、契約前に以下の6つのポイントを必ず確認しましょう。

 1.自社施工かどうか: 外注に頼らず、自社で一貫して施工できる業者か。

 2.詳細な見積もり: 臭いの原因をしっかり確認した上で、根拠のある見積もりを提示してくれるか。

 3.適切な作業期間: 短期間での完了を安易に約束していないか。中〜重度の消臭には相応の期間が必要です。

 4.パッケージ化されていないか: 「オゾン燻蒸1回◯円」といった、単一の作業に限定した料金体系ではないか。

 5.書面での保証: 「完全消臭保証」など、施工の責任範囲を明確に書面で示してくれるか。

 6.追加料金の有無: 契約後に不当な追加料金が発生しないことを明記しているか。

 

まとめ:本当に安心できる業者を選ぶために

不完全な施工でやり直しが必要になったとしても、最初の処理が不適切であれば、後から完全に臭いを除去することは非常に困難になります。特殊清掃は、命に関わる現場に立ち会う大切な業務です。

表面的な情報に惑わされず、施工力、誠実さ、そして確かな知識を兼ね備えた業者を選ぶことが何よりも重要です。もしご不安な点があれば、納得がいくまで専門家に相談してください。

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