賃貸住宅において、故人が室内で亡くなられたことを受け、特殊清掃のご依頼をいただきました。ご連絡をいただいたのは家主様からで、見積もりにはご遺族である妹様ご夫妻と共に立ち会っていただきました。
現場は早期に発見されたこともあり、床材の裏側まで汚染が確認されましたが、壁面への広がりは見られず、比較的スムーズに清掃作業を進めることができました。
作業内容としては、モルタルに直接貼られたクッションフロアの撤去、床面の洗浄と防臭コーティングを実施しました。玄関付近にあるユニットバスにはわずかに臭気が残っていましたが、カビ除去を含む徹底洗浄を行い、衛生的な状態に回復させました。
その後、臭気の原因となる埃や汚れを取り除き、オゾン発生装置による室内全体の消臭処理を実施。最終的な臭気確認を1週間後に行い、家主様とご遺族立ち会いのもと、問題なくお引き渡しが完了しました。
今回のケースでは、ご遺族から「必要な対応はすべてお任せしたい」とのご意向をいただき、私たちも最大限の配慮と責任を持って作業にあたりました。
また、家主様は、故人の人柄について温かく語られ、今後の原状回復費用についても柔軟に対応する意向を示されており、関係者同士が信頼のうえで協力し合う非常に稀なケースとなりました。
私たちは常に「費用を抑えながらも質の高い清掃を提供する」ことを大切にしており、今回のように心ある対応が行われたことに、深く感謝しています。