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コラム

臭いが残る遺品はどうする?孤独死・ペット多頭飼育の現場から考える正しい対処法

孤独死やペットの多頭飼育によって、室内に強い臭気が残るケースがあります。特に中程度以上の臭気がある現場では、家具や家電、衣類などの遺品の扱いに悩まれる方も少なくありません。

この記事では、「形見として残せるもの」「臭いが付着しやすいもの」「処分を検討すべきもの」について、実際の現場での経験をもとに解説いたします。

 

1.形見として残しやすいもの

  金属や宝石類(例:指輪・ネックレス)は、臭気が染み込みにくいため、形見として保管しやすいアイテムです。

 ・表面がつるつるしている材質(ガラス・金属など)は臭いが付着しにくく、水洗いや中性洗剤での洗浄でニオイを落とせることが多いです。

  ※塩素系の洗剤は金属に影響を与える可能性があるため、使用は避けましょう。

 

2. 現金の取り扱いについて

 現金(紙幣・硬貨)も臭気を吸収しやすい素材です。特に紙幣は湿気を含みやすく、環境によってはニオイが付着してしまうことがあります。

臭いの除去方法

 ・硬貨:バケツや洗面器で中性〜アルカリ性の洗剤を薄めて洗浄し、しっかり水洗い。

 ・紙幣:お湯で希釈したアルカリ性洗剤でやさしく漬け洗い後、天日干しで乾燥。

  ※紙幣や硬貨の取り扱いには十分注意し、処分を検討する場合は金融機関への相談をおすすめします。

 

3. 写真やアルバムの扱い

 ・額入りやフィルム保護された写真は臭気の付着が少ないケースもあります。

 ・アルバム本体にニオイが強く残っている場合は、屋外でページを取り出し、

  新しいアルバムに入れ替えるのがおすすめです。

 ・持ち帰る際は、密封できるビニール袋に入れて移動しましょう。

写真が大量にある場合の対処

 写真が大量にある場合は、専門業者によるデジタル化再編集アルバムの作成サービスも検討できます。

 当社では、信頼できる外部業者を紹介しています。

 

4. エアコンなど備え付け設備の考え方

 エアコンには、揮発したニオイ成分がフィルターや内部部品に付着する場合があり、

 年式が新しくても処分が必要になることもあります

 壁紙の貼り替えや内部洗浄が困難な場合は、撤去も検討します。

 なお、エアコンの使用は室内の湿気を除去し、臭気拡散を抑制する目的でも活用されます。

 

5. 臭いの強弱と素材による違い

 ・ガラスや金属製品など、表面が滑らかなものは比較的にニオイがつきにくく、家庭でも洗浄可能。

 ・布製品や塗装が劣化した木材・プラスチック製品は臭気が内部まで染み込むことがあり、除去が困難です。

 ・衣類は洗濯で臭いが取れる場合もありますが、洗濯機内部の清掃も忘れずに行いましょう

 

6. よくあるご相談と現実的な対応

 室内の臭いに長時間さらされると、感覚が慣れてしまい「持ち帰った遺品が想像以上に臭った」というご相談をいただくことがあります。

 多くのご遺族は、「残したいけど衛生的・心理的に難しい」という判断をされ、最終的に処分を選ばれるケースがほとんどです。

 

まとめ

 ・臭気の除去は素材の性質と付着状況によって対応が異なります

 ・形見として残したいものがある場合は、素材や状態に応じた適切な方法で対応しましょう。

 ・臭いの不安や処分の判断に迷ったら、専門業者に相談するのが安心です

 

においが気になる遺品の取り扱いや、保管方法についてのご相談は随時受け付けております。

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