オゾン消臭の危険性と注意点 ~正しい知識と業者選びの重要性~
オゾン消臭を安全に活用するために知っておきたいこと
特殊清掃の現場でよく使われる「オゾン燻蒸(くんじょう)」。適切に活用すれば一定の効果が期待できますが、運用方法を誤るとトラブルにつながるケースもあります。
今回は、オゾン燻蒸の特性や注意点をわかりやすくご紹介します。
オゾン燻蒸とは?
オゾン燻蒸は、オゾンガスの酸化作用を利用し、室内の臭気物質を分解・除去する消臭方法です。
ポイント:
・室内の表面に付着したニオイ成分を酸化して除去する手法です。
・空間内の空気を浄化する目的で使われますが、浸透性が低く、
壁内部や建材の奥深くまで作用するものではありません。
・オゾンには強い酸化力があるため、人やペット、植物がいない状態で
使用する必要があります
オゾン燻蒸で気をつけたい3つのこと
①消臭の即効性に惑わされない
オゾンには、一時的に臭いの感覚を鈍らせる性質があり、実際には
臭気が残っていても「消えたように感じる」場合があります。
②人体への影響に配慮を
高濃度のオゾンは、長時間吸引すると健康に影響を与える可能性があるため、
使用後は十分な換気と時間を確保することが重要です
(当社では使用後8時間以上の換気を推奨)。
③作業中の安全管理が必要
オゾンは空気より重いため、床付近での作業(貴重品捜索など)時には
特に注意が必要です。
オゾン燻蒸機の違い
オゾン燻蒸機にはさまざまな種類があり、価格や性能も幅があります。
・国産モデル(2,800mg)
長時間の稼働に適し、信頼性の高い機器が多く使われています。
・海外製(高出力モデル)
出力が非常に高いものもありますが、扱いには熟練した知識が求められます
・簡易モデル(中国製など)
一部には表記と実際の出力が異なる製品もあり、使用には注意が必要です。
消臭の目的や部屋の広さに応じた正しい台数の設置が必要です。
安価な機器での高額請求に注意
オゾン燻蒸の工程を簡略化し、「消臭済」として説明不足のまま高額な費用を請求するケースも報告されています。
そのため、消臭サービスを利用する際は以下を確認しましょう:
・使用機材や作業内容の説明があるか
・施工前後の状態を比較できる説明があるか
・見積書や契約書など、書面での確認ができるか
まとめ:消臭の効果と安全性の両立を大切に
オゾン燻蒸は、正しい知識と設備、十分な配慮があってこそ、安全かつ効果的に機能します。
当社では、機材の選定から施工後の安全確認までを丁寧に行い、お客様が安心してご依頼いただける対応を心がけています。
ご不明な点があれば、いつでもご相談ください。